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zoom RSS 【読書記録】アルジャジーラ 報道の戦争

<<   作成日時 : 2010/06/05 23:01   >>

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2005年発行と少し古いが、面白さは超一級。

特に中東と何らかのご縁がある方には、是非一読をお勧めしたい作品である。

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アルジャジーラとは、カタールにあるテレビ局の名称。911テロの直後にオサマ・ビン・ラディンのメッセージを独占放送して、一躍有名になった放送局である。

著者ヒュー・マイルズはサウジで生まれ、リビアで初等教育を受けた英国人。英国帰国後はイートンからオックスフォードでアラビア語を学び、その後イエメンに渡って勉強を続けるという、これ以上ない経歴を持つ中東専門のジャーナリスト。

本書の内容は、アルジャジーラが巻き起こした論争の数々について、凄まじいほどの取材力を用いて迫真の解説を試みた、珠玉のドキュメンタリーである。翻訳本がこれほど面白いのは、訳者の力によるところも大きいだろう。

もちろん、私がアルジャジーラが拠点を置くカタール在住で、少しばかり中東情勢に知見があるからそう思える面もあるかもしれない。

ただ、パレスチナ解放運動、アフガニスタンとタリバン、911テロとイラク戦争といった、一般情報程度しか知識を持ち合わせていない出来事について、アラブの視点からの見方が紹介されているのは有益だった。

そう、中東での出来事について、私たちが入手できる情報というのは、かなりの割合で欧米の価値観に立脚したものである。アラブは従来、アラブ世界の外に情報発信をする手段を持たなかったのだ。

その状態を初めて打開しようとしているのがアルジャジーラであり、それが故にアルジャジーラ自身も各種の騒動に巻き込まれていく、というのが本書のメインストーリー。

アラビア語およびアラビア文化を解するアラブ人以外の人間でなければ書けない作品であり、こうしたアラビストを多数擁するであろう欧州の懐の深さに驚嘆した次第である。




アルジャジーラ 報道の戦争すべてを敵に回したテレビ局の果てしなき闘い
光文社
ヒュー・マイルズ

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