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zoom RSS 【読書記録】資源外交連戦連敗 アザデガン油田の蹉跌

<<   作成日時 : 2010/06/04 23:07   >>

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中東にいると、自然とエネルギー問題への関心が高まります。

なかなか刺激的なタイトルの本書。以前、本ブログでも取り上げた小説の中で、通産官僚十文字氏とトーニチ役員の亀岡氏が手掛けた「日の丸原油」プロジェクトに関する、実写版解説書と言えましょう。

【参考記事】【読書記録】エネルギー

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小説から本書の順に読むことになった私。「事実は小説より奇なり」とはよく言ったもので、カフジ油田の権益喪失からアザデガン油田の権益縮小に至る、関係者の迷走ぶりには呆れる他ありませんでした。

イランの超巨大油田であるアザデガン油田。イランにとって大口の石油輸出先であり、二国間関係も良好だった日本は、入札等を経ることなくアザデガン油田の優先開発交渉権を獲得。

しかしながら、イランの核開発疑惑に伴う米国からの圧力の前に、開発は遅々として進まず。最終的には大幅な権益縮小と操業権の返上という形で、プロジェクトの表舞台から姿を消すことになります。

本書発行時点(2009年7月)時点で、著者は今後のシナリオとして、イランの自力開発、日本との復縁、中国・ロシアまたは米国の石油企業の参入といった可能性について言及しています。

実際には中国の石油会社が後を引き継ぐ方向で話が進んでいるようであり、世界の警察である米国の介入に乗じて、中・露両国が漁夫の利をさらう、といった構図が定着してきた感すらあります。

著者は「交渉事は場当たり的に行うのではなく、しっかりとした戦略の下で実施しましょう」という至極当然のことを主張されていますが、これがなかなか実践できないのが我が国の泣き所。

こうして資源外交に敗れ続けても、あまり関心を集めない昨今の我が国ではありますが、何故か、サッカーでも海外原子力開発でも、韓国に負けると俄然闘志を剥き出しにするのは面白い特徴だと思います。

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